こんにちは、いわしブログです。
「S&P500(VOO)とVTI(全米株式)、結局どっちがいいの?」
これは投資初心者から中級者が必ず一度はハマる、深くて暗い沼です。
特に20代の方にとっては、数十年後の資産額を左右する(かもしれない)重大な決断に見えるでしょう。今回はこの問いに対して、感情論ではなく「統計」を使って、シンプルな結論を出します。
いわしブログらしい、ちょっと理屈っぽくて、でも明日からの行動がスッキリ決まる記事を作成しました。
どっちが有利か悩んでいたころの話
僕もかつて、深夜2時までパソコンの画面に張り付いていたことがあります。
左のウィンドウにはS&P500(VOO)のチャート。右のウィンドウにはVTI(全米株式)のチャート。
「過去5年はVOOが勝っている…でも、過去20年で見ると小型株効果でVTIが少し有利か?」
「いや待てよ、構成銘柄数で見ればVTIは4000社、VOOは500社。分散の観点ではVTIが正義だ」
「しかし、S&P500には”採用基準”というクオリティフィルターがある…」
コーヒーはとっくに冷めきっているのに、僕の頭は熱いままでした。まるで、「コカ・コーラ」と「ペプシ」の成分表を顕微鏡で見比べながら、どちらを飲むと健康になれるかを真剣に悩んでいるような状態です。
皆さんも、似たような経験はありませんか?
「最適解を選びたい」という真面目な気持ちが、いつの間にか「決断できない」というストレスに変わっている。今日は、この「分析麻痺」という病に、統計学で終止符を打ちましょう。
2統計で見ると、両者は「ほぼ同一人物」
悩みの種を取り除くために、感情を排してデータを見ます。ここで登場するのが、統計学の概念「相関係数」です。
双子の兄弟:相関係数 0.99 の衝撃
S&P500とVTIの値動きが、どれくらい似ているかを示す「相関係数」をご存知でしょうか。
1.0が「完全一致」、0が「無関係」です。
S&P500とVTIの相関係数は、多くの期間で「0.99」を超えます。
これはもう、「似ている」というレベルではありません。統計的に言えば、「ほぼ同じ動きをする」と見なして差し支えないレベルです。
なぜここまで同じなのか?(時価総額加重平均の罠)
「でも、VTIには小型株が3000社以上も多く含まれているじゃないか!」
その通りです。しかし、両者とも「時価総額加重平均」という計算方法を採用しています。
これは、「会社の規模(時価総額)が大きいほど、指数への影響力が大きい」というルールです。
- S&P500: Apple、Microsoft、Amazonなどの巨大企業が動きの大半を決める。
- VTI: 約4000社入っているが、上位500社の重みが圧倒的(約80%以上)で、残りの3500社(小型株)の影響はさざ波程度。
つまり、あなたが「VTIで小型株ドリームを掴むぞ!」と意気込んでも、ポートフォリオの中身は「ほぼS&P500 + ほんの少しのスパイス(小型株)」になっているのが現実なのです。
リターンの差は「誤差」である
過去のデータを切り取る期間によって、勝者は入れ替わります。
- 2010年代:大型ハイテク株が強かったので、S&P500の勝ち。
- 2000年代初頭:小型株が検討したので、VTIの勝ち。
しかし、その差は年利換算でコンマ数パーセントの世界。20代のあなたが将来手にする数千万円規模の資産において、この差は「統計的な誤差(ノイズ)」に過ぎません。
本当にフォーカスすべき「変数」
統計が出した答えはシンプルです。
「S&P500とVTI、どちらを選んでも結果は99%変わらない」
では、あなたはどう行動すべきか? 戦略的な結論を提示します。
アクションプラン
- あるいは好みで選ぼう
- 「歴史とブランド」が好きなら S&P500(VOO/eMAXIS Slim米国株式)。
- 「市場全体を丸ごと買う(分散の極致)」という哲学が好きなら VTI(楽天VTI/SBI・V・全米株式)。
- これ以上、この選択に1秒も使わないでください。
- 「入金力」にリソースを全振りする
- リターンがほぼ同じなら、資産額を決める変数は元本です。
- 銘柄選びに悩むエネルギーを、「副業」「スキルアップ」「節約」に向けてください。月1万円の入金増額は、0.1%のリターン改善よりも圧倒的に資産を増やします。
学び
投資の世界には「些末なことにこだわる法則」があります。
重要なのは「どの銘柄か(S&P500 vs VTI)」ではなく、「市場に居続けること」と「どれだけ種銭を投じられるか」です。
今日からチャート比較はやめましょう。その時間で本を読み、稼ぐ力を高める。それが、20代にとって最もROI(投資対効果)の高い戦略です。
おすすめの関連動画
… Return Comparison: S&P 500 vs VTI, which should you invest in?
この動画では、過去20年以上の長期データを用いてS&P500とVTIのトータルリターンを詳細に比較しており、記事で解説した「期間によって勝者が入れ替わるが、その差は僅差である」という事実を視覚的に確認できます。


コメント