ストレス社会の最適解:ブラジリアン柔術が“心”を整える科学

どうも、いわしです。

毎日お疲れ様です。満員電車に揺られ、鳴り止まない通知に追われ、上司の謎理論に相槌を打ち…。気づけば、頭の中は「やることリスト」と「言われてムカついたことリスト」でパンパン。

「あー、もう全部放り出して海外でも行きてぇ…」

わかります。その気持ち。

でも、ちょっと待ってください。海外に行かなくても、我々のストレスまみれの「心」を整える、ブラジル発祥の“科学的な処方箋”があるんです。

それが、ブラジリアン柔術

「え? 格闘技? 痛そうだし、ムキムキの人がやるやつでしょ?」

「ストレス発散どころか、余計ストレス溜まりそう…」

そう思いますよね。私もそうでした。

しかし、この柔術こそが、現代社会の悩める我々にとって、極めて科学的かつ戦略的な「心の整え方」だったんです。


なぜ「戦う」ことがストレスを消すのか?

ストレスを感じると、私たちの体内では「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。いわゆるストレスホルモンですね。これが過剰になると、不眠、イライラ、思考力の低下を引き起こします。まさに万病のもと。

「じゃあ、格闘技なんてアドレナリン全開で、余計コルチゾール出まくるんじゃないの?」

鋭い指摘です。短期的にはそうかもしれません。

しかし、いくつかの研究では、適度な強度の格闘技トレーニング(特に技術的な練習)が、長期的にはストレス反応を鈍化させ、コルチゾールの基礎レベルを安定させる可能性が示されています。

重要なのは、無秩序な暴力ではなく、「コントロールされた環境」で「ルールに基づいて」身体を動かすこと。

柔術は、まさにその最たるものなんです。


柔術は「身体を使ったチェス」である

私が柔術を「最強のメンタルケア」だと断言する理由は、その特異な性質にあります。

1. 強制的な“フロー状態”

柔術は「身体を使ったチェス」や「人間知恵の輪」と呼ばれます。

相手と組み合い、ミリ単位で重心を読み、テコの原理を駆使して相手をコントロールする。一瞬たりとも気が抜けません。

この状態、心理学でいうところの「フロー状態(没頭体験)」に強制的に突入させられるんです。

道着を掴まれ、押さえ込まれそうになっている瞬間、「あ、明日の会議の資料どうしよう…」なんて考える余裕は1ミリもありません。脳みそが「今、ここ」に100%集中せざるを得ない。

この「強制的な雑念のシャットアウト」こそが、最強のストレス解消法。練習が終わる頃には、あれだけ頭にこびりついていた悩みが、物理的に脳から追い出されているんです。

2. “格闘技”としての安全性

「でも、やっぱり殴られたり蹴られたりするのは…」

ご安心ください。ブラジリアン柔術は、打撃(パンチやキック)が一切ありません。

主に寝技(床の上での組み合い)で、いかに相手を「参った!」させるか(タップアウトさせるか)を競うスポーツです。

力任せではなく、テクニックがモノを言います。だから、体が小さい人や女性、運動経験が少ない人でも、やり方次第で自分より大きな相手を制することができる。

全力で動き、汗だくになり、息が上がる。

この「安全に全力を出せる」環境が、まるで「動く瞑想」のような効果を生み出します。身体は疲労困憊でも、頭の中は驚くほどスッキリと静まり返るのです。

※スポーツなのでけがをすることはありますが、私の経験上きわめて安全な格闘技だと思っています。


いわしが体験した「脳の再起動」

何を隠そう、私も最初は「痛いの嫌だな…」とビビりながら道場の門を叩きました。

当時の私は、研究で煮詰まった思考と、就活や漠然とした将来への不安で、頭にいつもモヤがかかった状態。

しかし、柔術を始めて変わりました。

練習中、頭の中は「相手の手はどこだ?」「足はどう動かす?」という情報処理でフル回転。

終わってマットに大の字になった瞬間、訪れるのは「」です。

そして、道場を出て夜風にあたると、さっきまで悩んでいたことが「あれ? 何だっけ?」となる。思考が強制的にクリアにされているんです。

さらに大きいのが、「自信の回復」。

柔術は、小さな「できた」の積み重ねです。昨日できなかった技が今日できた。スパーリング(実戦練習)で、相手の動きに対応できた。

この「やればできる」という小さな成功体験が、仕事や日常生活で削られがちな自己効力感(自分にはできる、という感覚)を、確実に育ててくれるんです。


心の護身術を身につけよう

ストレスだらけのこの社会。私たちに必要なのは、ストレスから逃げることではなく、ストレスを上手に「受け流す」技術、つまり「心の護身術」ではないでしょうか。

ブラジリアン柔術は、科学的根拠に基づいた「フロー体験」と「瞑想効果」で、あなたの心を戦略的に整えてくれます。

もっと学びを深めたい方へ

もっと「フロー状態」の凄さを知りたい方は、提唱者であるミハイ・チクセントミハイの『フロー体験 喜びの現象学』をぜひ。なぜ没頭が人を幸せにするのか、科学的に理解できます。

他にも鈴木祐氏の『無(最高の状態)』がおすすめ。人間の意識に関して、神経科学や脳科学の観点から分かりやすく解説されています。

行動してみよう

「でも、いきなり道場は…」と不安な方。大丈夫。最初はみんな、マットの上でゴロゴロ転がる「受け身」の練習からです。これがまた、童心に返れて楽しいんですよ。

まずは近所の道場の「見学」や「無料体験」を検索してみませんか?

ストレスでパンクする前に、道着に着替えて、脳みそを丸洗いしてみましょう。

世界が変わって見えるかもしれません。

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