ある日突然、襲いかかった「お金の焦燥感」
こんにちは、いわしです。
皆さんは、毎日の仕事で手に入れている「給料」だけで、将来の生活や老後の資金が大丈夫だと心から言えますか?
私は正直に言って、言えません。
「なんだかんだ言って、自分はそこそこの収入だし大丈夫だろう」と高を括っていましたが、ふと銀行口座の数字を見て、
「このペースで、本当に豊かな生活が送れるのか?」
私はこれまで、どちらかというと節約家で、無駄遣いはしないタイプでした。
しかし、どれだけ支出を切り詰めても、資産の増え方が「緩やかすぎる」という事実に気づいたのです。まるで、急行列車に乗っているはずなのに、景色が全く変わらないような、強烈な焦燥感に襲われました。
この「お金の焦燥感」こそが、私の長年の悩みです。同じような悩みを抱えてる人は多いのではないでしょうか。
稼ぐだけでは足りない!なぜ「市場に居続ける」ことが唯一の呪文なのか
私のこの切実な悩み「給与だけでは、まともな生活も老後資金も賄えない」という現実は、あなただけの悩みではありません。
伝説のファンドマネージャーであり、ウォール街の鬼才として知られるジム・クレイマーも、その著書の中でこの点を厳しく指摘しています。
彼の投資哲学の根幹は、ただ一つ。
「Stay in the game(市場に居続けろ)」
これが、困難な状況で繰り返す価値のある唯一の呪文だというのです。
なぜ、そこまで市場にこだわるのか? それは、シンプルに「長期的に見れば、株式は全ての資産クラス(金、不動産、債券、現金)を上回る」という揺るぎない過去の経験があるからです。
裕福への道筋は、給与+投資。これは、感情論ではなく、歴史的なデータに基づいた解決策なのです。
9000万ドル(約130億円)の損失から学んだ「資本の二人の暗殺者」
しかし、「市場に居続けろ」というのは、言うは易く行うは難し。クレイマー自身も、その哲学を貫けず、「地獄を見た」経験があります。
彼のヘッジファンドは、1998年10月8日、たった一日で9,000万ドル(現在のレートで約130億円以上)という巨額の損失を出すという「悲惨な日」を経験しました。想像を絶する大失敗です。
この大損失からクレイマーが学んだ、市場からの究極の教訓こそ、私たちの悩みを解決するための鍵になります。
彼の失敗の真の原因は、以下の二つ、彼が「資本の二人の暗殺者」と呼ぶものに屈したことでした。
- 分散の欠如(Lack of Diversification): 卵を一つのカゴに集めすぎた。
- 柔軟性の欠如(Lack of Flexibility): 自分の考えに固執し、市場のサインを無視した。
市場は、私たちを「謙虚な気持ちにさせる」場所です。自分の予想が外れたとき、市場の状況が変わったとき、すぐに「軌道修正」し、柔軟でいることが、市場に居続けるための絶対条件なのです。
鬼才を支えた「トレーディングの女神」が教える3つの規律
では、どのようにすれば規律正しく市場に居続けることができるのでしょうか?
クレイマーに規律と懐疑心を叩き込んだのは、彼が「トレーディングの女神」と呼ぶ妻のカレンでした。彼女の教えは、私たちの行動を具体的に導きます。
彼女の哲学の核心は、「規律」と「懐疑心」です。
| 🎯 トレーディングの女神の3つの規律 | 具体的な行動(学び・行動) |
| 損切り(cut losses) | 自分の間違いを認め、損失が小さいうちに売る。株を応援しない。 |
| 勝者を走らせる(run winners) | 利益が出ている株は、安易に売らずに伸ばす。 |
| ニュースを冷静に見る | 噂や煽りに惑わされず、冷静に情報を吟味する。株は単なる紙切れだと認識する。 |
そして、最も避けるべき危険な行為は、この規律の裏返しとなります。
- 悪い株をナンピン買い(averaging down)する:「株は必ずしも戻ってこない」という現実を無視した行為。
- 感情的になって株を応援する:いわゆる「お祈りトレード」。希望と祈りは、他の場所でやるべき
市場は、貸借対照表や数学的公式だけで動くだけではないのです。むしろ、人間の「欲や恐れ」という心理的なものにも強く影響を受けます。
このカオスな市場で生き残るには、感情を排除することが、何よりも重要になるのです。
【結論】「お金の焦燥感」を科学的に解決する行動
私の「お金の不安」という悩みは、ジム・クレイマーの教えによって、具体的な戦略的行動に変わりました。
戦略的解決の結論
「市場に居続けること」こそが、富への道筋であり、そのための「規律と柔軟性」を徹底することが、市場の二人の暗殺者から身を守る唯一の盾である。
今日から取るべき行動
- 感情的になることをやめる: 自分の投資判断が「絶対」だと考えず、感情的にならない冷静さを身につける。
- 「ナンピン買い」という悪魔の誘惑を断ち切る: 損失が出た株を買い増すのではなく、潔く損切り、次の機会を探す。
給与だけではなく、投資を始める準備をすること。そして、感情ではなく規律に従うこと。
これこそが、私たちが「お金の焦燥感」から解放され、豊かさを手に入れるための、戦略です。
次回の連載では、この哲学を実践するための具体的な投資の視点について、さらに深く掘り下げていきます。


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