どうも、いわしです。
S&P 500やオルカンにコツコツつみたて投資をしている皆さん、仲間です。僕もそうです。毎日ちょっとずつ資産が増えていくのを見るのは、まあ、控えめに言っても最高ですよね。
でもね、最近ちょっと怖くないですか?
「米国株、強すぎない?」
この“絶好調の勢い”が、いつか「プツン」と切れて、歴史の教科書で見た「1929年」みたいな大暴落につながるんじゃないか……。そう思うと、VIX指数(恐怖指数)をチェックしてしまう小心者の僕がいます。
「長期投資だから、暴落なんて気にしなくていい」とは頭で分かっていても、怖いものは怖い。
ならば、その「怖さ」の正体をちゃんと知ろうじゃないか。
ということで、今回は過去の暴落を「解剖」し、今の市場が「健康的」なのか、それとも「不健康(=暴落予備軍)」なのかを診断する方法を、科学的・戦略的に考えてみることにしました。
歴史は繰り返す?「暴落」の解剖
まず、僕らが漠然と恐れている「暴落」が、過去にどういうメカニズムで起きたのかを見てみましょう。
過去の「暴落」たち
- 1929年 ウォール街大暴落(世界恐慌)
- 原因:一言でいえば「借金まみれの熱狂」。少額の現金と大量の借金(信用取引)で株を買うのがブームに。でも、実体経済(農業不振とか)はボロボロ。楽観が悲観に変わった瞬間、借金を返せない人々がパニック売り。
- 2000年 ITバブル崩壊
- 原因:「インターネット」という新技術への過度な期待。「.com」と付けば何でも株価が上がった時代。でも、実体(=利益)が伴わない企業だらけ。金利が上がったのをキッカケに、メッキが剥がれました。
- 2008年 リーマンショック(世界金融危機)
- 原因:今度は「住宅バブル」。返せる見込みの低い人にも家を売りまくり、そのヤバい債権を金融工学で「安全ですよ」とパッケージングして世界中に販売。結果、全部ウソでした、と。信用が蒸発しました。
- 2020年 コロナショック
- 原因:これは「外部ショック」ですね。未知のウイルスで経済が強制停止。
- ただし、多くの研究は「もともと市場がやや過熱気味(脆弱性)だったから、あんなに急速に落ちた」とも指摘しています。
暴落の「共通レシピ」が見えてきた
こうして見ると、暴落が起きる(=勢いがなくなる)原因には、いくつかの共通点があります。
- 過剰な期待:「今回は違う!」「新技術だ!」という熱狂で、株価が実力(企業収益)をはるかに超える。
- レバレッジ(借金):みんなが借金して株を買い始めると、下落時に「借金を返すための強制売り」が連鎖する。
- 実体経済との乖離:株価だけが上がり、人々の給料や経済成長が追いついていない。
- 信用収縮:銀行がお金を貸さなくなるなど、市場から「血液」であるお金が引き上げられる。
- 心理の転換:「あれ、ヤバいかも?」という空気が一度広まると、楽観がパニックに一瞬で変わる。
つまり、市場が「不健康(=期待・借金・実体乖離)」な状態のときに、「何らかのキッカケ(=金利上昇や外部ショック)が加わると、大暴落が発生しやすい、ということです。
「株価健康診断」のススメ。今の米国株は「不健康」か?
過去のレシピが分かったところで、本題です。
「じゃあ、今の米国株市場は“健康的”なの?」
この「市場の健康状態」を測るために、僕が(ビクビクしながら)定点観測している「株価健康診断リスト」をご紹介します。
これ、高校生でも分かるように説明するので、ぜひ「ふーん」と眺めてみてください。
いわし式・市場の健康診断リスト
① PER(株価収益率):「期待」の診断
- 何?:株価が「会社の利益」の何倍まで買われているか。
- 見方:S&P 500の平均は15〜20倍くらい。これが30倍とかになると、「利益の割に期待されすぎ(=過熱)」サイン。
② マージンデット(信用取引残高):「借金」の診断
- 何?:投資家が「借金して株を買っている総額」。
- 見方:これが急増しているとヤバい。1929年の悪夢が蘇ります。株価が下がると、この借金組が一斉に売らざるを得なくなり、暴落の引き金になります。
③ VIX指数(恐怖指数):「心理」の診断
- 何?:市場の「不安の度合い」。
- 見方:これが低い(例:15以下)のも、実は怖い。「みんな安心しきって、油断してる」状態。嵐の前の静けさ、というやつです。逆に20以上では懸念が高まってきていることを示します。
④ バフェット指標:「実体経済との比較」診断
- 何?:かの有名な投資家ウォーレン・バフェットが使う指標。「国の経済規模(GDP)」に対して、「株価の総額(時価総額)」がどれくらいかを比べます。
- 見方:100%なら適正。150%を超えると「バブル気味」。(ちなみに、2025年現在の米国は180%前後で、「明らかに高い」水準です…。うーん、怖い。)
⑤ 金利(米10年国債利回り):「環境」の診断
- 何?:世の中のお金の「レンタル料」みたいなもの。
- 見方:これが上がると、企業の借金がキツくなったり、株より安全な債券の魅力が上がったりするので、株価は下がりやすくなります。過去のバブル崩壊も、多くが「金利上昇」をキッカケにしています。
結論:暴落の「勢い」に負けないために
さて、歴史と指標を見てきました。
【学び】
暴落は「理由なく」は起きません。必ず「過剰な期待」「レバレッジ(借金)」「実体との乖離」という“不健康な内部要因”があります。
そして、残念ながら現在の米国市場にも、その「不健康」のサイン(特にバフェット指標の高止まりなど)は確かに出ています。
【行動】
じゃあ、今すぐ全部売るべきか? いや、僕はそうは思いません。僕ら長期投資家が取るべき「生存戦略」は、もっとクレバーであるべきです。
- 歴史を信じる(パニック売りしない)
- 確かに暴落は起きます。しかし、1929年も2008年も、市場は(時間はかかっても)必ず回復し、最高値を更新してきました。僕らの武器は「時間」です。
- 「健康診断」を続ける
- 今回挙げた指標(PERやバフェット指標)を、月1回くらいでいいのでチェックする癖をつけましょう。「今、市場はちょっと熱っぽいな」と客観的に知っておくだけで、心の余裕が違います。
- 分散を再確認する(健康的なポートフォリオ)
- 「米国株サイコー!」と、資産の100%を単一の銘柄に突っ込んでいませんか?(僕はやりかけた)。不健康な市場に備えるには、「分散」こそが最強の守備戦略です。
- 暴落を「チャンス」と捉え直す
- 暴落は、優良な資産を「バーゲンセール」で買う絶好のチャンスでもあります。「暴落=買い増しチャンス」とマインドセットを変えられれば、もう怖くありません。
「勢い」がある時は乗りつつも、その「勢い」がいつか失速することを歴史は教えてくれています。
市場の健康状態を冷静にチェックしながら、どっしりと構えていきましょう。
歴史や経済指標について、もっと深く知りたいテーマがあれば、ぜひ教えてください。
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